とある内科医の医学勉強帳

感染症医、総合内科医の忘備録

髄膜炎を疑う身体所見(髄膜刺激徴候)

・項部硬直

・Kernig徴候(ケルニッヒ)

・Brudzinski徴候(ブルジンスキー)

 上記はいずれも、刺激状態にあるくも膜下腔を貫通している脊髄神経を伸展させる動きへの自然発生的な拒否反応である。髄膜炎の他、クモ膜下出血でもみられる。

 

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項部硬直

項部硬直とは、「頸部の屈曲に対する不随意的な抵抗」であり、患者の首を屈曲させ、顎を胸にくっつけるようにする時に感知される。

急性細菌性髄膜炎に対する感度は57~92%とされる(発熱の感度は66~100%)。

 

Kernig徴候

あらかじめ患者の股関節と膝を屈曲させておき、その膝を伸展させた場合に抵抗があれば陽性ととる。

 

Brudzinski徴候

患者を仰臥位にして首を屈曲させる(顎と胸をくっつける)と、患者の股関節と膝の両者が屈曲する現象。

 

※項部硬直と項部固縮

項部硬直:neck stiffness

前後方向に硬い(頷く動作)

代表的疾患:髄膜炎クモ膜下出血、小脳扁桃ヘルニア

 

項部固縮:neck rigidity

左右方向に硬い(横を向く動作)

代表的疾患:頚椎偽痛風(Crowned dens syndrome)、パーキンソン病

 

参考資料

マクギーの身体診断学 第2版 診断と治療社

Dr.ウィリス ベッドサイド診断 病歴と身体診察でここまでわかる! 医学書