とある内科医の医学勉強帳

感染症医、総合内科医の忘備録

2019-01-09から1日間の記事一覧

大脳白質病変とは

大脳白質病変は、虚血による信号変化で、典型的な像としてはMRI T1強調像で等~軽度低信号、T2、FLAIRで高信号域を呈する。 大脳白質病変は、脳卒中、認知症のリスクとなる。 特にハイリスクとされる変化 ・PVH: periventricular hyperintensity(脳室周囲高…

E型肝炎の肝外合併症 Hepatitis E virus (Review) : Infection beyond the liver? J Hepatology 2017; 66: 1082-1095

Introduction E型肝炎ウイルス(HEV) ・世界では毎年約300万人の感染、7万人が死亡 ・genotypeは1~4 ・時々急性肝不全を起こす(特に、妊婦におけるgenotype1感染) ・欧米ではgenotype3による感染が多く、多くは豚肉の摂取を介して感染 ・血液製剤による…